モンペリエ直送便

「僕は2005年から2008年までの間、フランスのモンペリエ大学の博士課程に在籍していました。専攻は化学、特に生体分子の化学で、核酸の化学をテーマに研究をしていました。フランスという国から多くの人がまず想像することは、ファッションや料理、芸術だと思いますが、一方でフランスは化学の歴史において、重要な発見の舞台として出てくる化学大国でもあります。そのことについては、科学史の本を読んでみればすぐに分かります。
この“モンペリエ直送便”では、僕がフランスで化学と関わった三年間で、フランスと化学について感じたことを気ままに書かせていただきます。」

大原啓一郎