RPK2012報告

熊野真規子 / 工藤貴子 / CAUQUELIN Mathieu

2012.3.30-3.31に開催された第26回目関西フランス語教育研究会Rencontres Pedagogiques du Kansaiに、 フランス語スタッフを代表して3人で参加してきました。研究会の共通テーマは、 ①教材の作り方/使い方②学びのコミュニティづくりでした。 3/30に、シンポジウム「フランス語をめぐる学びのコミュニティづくり」(大阪府立大学非常勤講師 今中舞衣子先生の企画・司会)のなかで 「弘前大学フランス語ホームページの試行錯誤」(熊野)、3/31に、「弘前大学フランス語ホームページと2011年度バージョンアップ」(熊野/工藤/CAUQUELIN)と 「弘前大学フランス語ホームページ・オフ会活動 《Cercle Francophone》」(熊野/CAUQUELIN)というタイトルでアトリエ発表を行いました。  以下、各自が簡単な報告・感想を 述べます。

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■詳細については、翌日のアトリエで紹介することにし、初日のシンポジウムでは、 久留米大学・岩田好司先生による「協同学習を用いた学びの共同体づくり」の発表(写真:会場では協同学習ワークショップ活動中のため、発表者は手持ち無沙汰)に続き、 弘大フランス語ホームページの経緯、理念、構成、いくつかの具体的ページ紹介、運営上の問題点・課題、 試行中の解決策、今後の展望などについて、弘大フランス語HPのFacebookページ/Twitter等を含めて概略を紹介しました。

 弘大HP報告後に、慶応大学・國枝孝弘先生が、学びの継続性を促す教室外の仕組みとして、 「実」空間としての言語ラウンジ、「ネット」空間(遠隔TVシステム、Twitter)が生み出す互恵的学習環境について報告され、 私の報告中に國枝先生がTwitterでつぶやいた内容とフォロワーのリアクションなどもプロジェクター上で示されました。 「弘前のお花見、とても楽しそうです。東北はお祭り多い!」、「熊野先生が紹介中の弘前大学フランス語HP(リンク付き)」、 「弘前を世界に発信する!弘前の地元ラジオ局、アップルウェーブの紹介など面白い!」とつぶやいて下さったのですが、 そのすぐ後に起こったネット世界の情報の拡散をまのあたりにして、ちょっと「コワイ」くらいでした...   とはいえ、Rencontresに参加し、参加者の方々が弘大HPを評価し、広めてくれたおかげで、 HP、Facebookページ、Twitterが活気づいたことは確かです。 残された課題のひとつである「HPの存在のアピール」、 特に弘前大学および地元でのアピールの方法を工夫しなければ!とあらためて思います。
 
 自身の発表を重なったり、打合せ、発表機器の準備などあったため、他のアトリエには3つしか参加できませんでした。 アトリエ詳細は予稿集を参考にして下さい。 他の二人と重複していないのは、
 ・ウェブサイトとSNSで作る学びの場 ―リテラチャーからリテラシーへ―
 ・読解を深め、クラスでの学び合いを目指したプリントを使っての講読の授業

(熊野真規子)


■私が参加したアトリエは以下の6つです:
 ・縦につながる×横にひろがる-学年縦断クラスの事例と授業の共同デザイン-
 ・単語学習用アプリのご紹介
 ・「アウトプット能力を伸ばすための教科書と授業とは? -教科書『Moi, je…』を例として―
 ・シンポジウム「フランス語をめぐる学びのコミュニティ作り」
 ・≪Les approches plurielles des langues et des cultures-Des outils au service d'une formation et d'une éducation plurilingues et interculturelles-≫
 ・「若手教員の悩み相談室」
 ・「Cercle Académique Français 主催「日仏文化講座」7年間の試み」

 「つながり」を改めて意識したランコントルでした。 同学年の学生同士、先輩学生と後輩学生、教師と学生、先輩教師と若手教師、フランス語と他言語、そして大学と市井の学習者。 外国や外国語を学ぶ過程で介在する他者を通して、私たちは自己を振り返り、自我を意識し、 やがては自分のコア(核)を発見する。学生時代にはピンと来なくても社会人として旅立った後に、 フランス語を学んだことの意義を実感できるような授業を目指したいと、大層な目標を見出す機会になりました。 アトリエに迎えてくださった先生方、弘大のアトリエにご参加くださった皆様に、 この場をお借りして心から感謝申し上げます。

(工藤貴子)


■Je tiens tout d'abord à remercier Madame Kumano, Monsieur Izumiya et Monsieur Janson qui m'ont permis de ma rendre aux RPK à Osaka.
今回のRPKで参加したアトリエは次のように:
 ・1冊の教科書を2年間で終えるって?
 ・「フランスを読み解く鍵」/Hachette 2012新刊 
 ・知識を身体化する授業とは?
 ・Table Ronde :Conception de la communauté d'apprentissage du français

Lors de cette manifestation, j'ai pu assister à différents ateliers sur la pédagogie à adopter en cours.
Certains conseils m'apporteront des clefs pour une meilleure approche de l'enseignement du français.
Par ailleurs, j'ai apprécié de pouvoir côtoyer d'autres enseignants qui ont su me faire part de leurs propres expériences.
J'espère que dans le futur l'occasion me sera offerte de participer à nouveau à ce type de rencontres.

(CAUQUELIN Mathieu)