2021年度から、複言語・複文化教育プロジェクト(地域言語・地域文化)の交流実験*がはじまりました。
 前身である「弘前×フランス」プロジェクト(複言語複文化教育〔フランス語モデル〕)は、自文化と同じ地平の文化としてフランス文化の諸相に気づいてもらう活動を行い(2014-2017)、次第にフランスという他文化をとおして自文化をとらえ直す試みを行って来ました(2018-2020)。「地域言語・地域文化」では、「弘前×フランス」プロジェクトで得られた経験・知識を基盤に、日常的な無意識の文化への気づきと学びへの興味、他文化を捉え直す視点の獲得をめざします。(2021-)
 「弘前×フランス」プロジェクトは、フランス語・フランス(語圏)文化という切り口を通じて「地域」や「日常」といった無意識の文化を再発見する活動でしたが、本プロジェクトは、「地域言語」・「地域文化」を切り口にして、より深く自文化・他文化を発見していくプロジェクトです。

 *日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(C)課題番号20K03090 「«地域への目覚め»を介した日本型複言語・複文化教育モデルと複文化教育交流実験検証」