格安の大トロ

大間のマグロや八戸のサバなどが有名な青森と同様、ここモロッコでも漁業が盛ん。
マグロやサーモン、イワシ、アジ、アンコウなど、様々な魚介類を楽しむことができます。
輸出も行っており、とりわけモロッコ産のタコは日本のスーパーで見たことがある人も多いのではないかと思います。

そんなモロッコでは、なんと格安で大トロを食べることができます。


これは、大型スーパー「マルジャン」の魚売り場の一角。
真ん中に横たわっているのは、だいぶ身が削られてわかりにくいですが、Thon rouge、マグロです。

魚売り場では、氷を敷いた台の上に魚介類が並べられていて、重さで値段が決まっています。
小さな魚なら丸ごと買えますが、さすがにマグロなどの大きな魚では不可能なので、あらかじめ切り落とされている部位を選ぶか、自分で好きな重さだけ切り取ってもらいます。
この写真ではマグロですが、これがサーモンやサメのときもあります。

日本人にとってうれしいのは、部位によって値段が変わらないこと。
「ここがほしい」と大トロの部分を指させば、赤身と同じ値段で大トロを手に入れることもできるのです。
この写真のような、削りつくされたときに訪れた場合は、出直さなければなりませんが…。

新鮮なうちならスーパーで売られている魚も十分生で食べられます。
ある日は約500gを56.9ディルハム(約650円)で手に入れることができ、刺身にして食べました。
はるか遠くのモロッコで大トロのお寿司やお刺身を味わうのも、また格別な気持ちになります。

2016年3月8日