一度は「絶滅」したバーバリライオン
バーバリライオンを知っていますか?
1922年に野生での絶滅が宣言されたこのライオン、2012年に首都ラバトにオープンした動物園「Jardin Zoologique de Rabat」で、現在約30頭が飼育されているそうです。
週末を利用して先日、この動物園に遊びに行きました。
バーバリライオン(別名:アトラスライオン)は、もともと北アフリカに生息しており、ローマ帝国時代には見世物として用いられていました。
動物園の説明書きによると、成体の体長は3.3~3.6メートル、体重は200~240キロ。
ほかの種に比べて巨体で、雄のたてがみが黒いのも特徴です。
狩猟などにより、1922年に野生での絶滅が宣言されたバーバリライオンですが、
1996年に再発見され、2007年には混血種の生存確認。
その後、モロッコの前国王の私設動物園に純血種が生存していたことがわかり、現在は数か国の動物園で繁殖に取り組んでいるそうです。
訪れた動物園は「アトラス山脈」「サバンナ」「砂漠」「湿地」「熱帯林」の五つのエリアに分かれており、お目当てのバーバリライオンは「サバンナ」にいました。
左が黒いたてがみが特徴的な雄、右が爪とぎをする雌です。
この日目視できたのは、雄が1頭と雌が5頭ほど。覗き込む観光客を時折じっと見つめながら、ライオンたちは悠々と過ごしていました。
存在感のある黒いたてがみからは、威厳のようなものさえ感じられます。
動物園がオープンしてから数頭の子どもも生まれたそうで、今度は赤ちゃんも見られればいいなぁ…と、早くも動物園を再訪するのを心待ちにしているのでした。
2015年12月1日