弘前が生んだ果樹園 Verger

弘前大学人文学部国際社会コース2年 浅川理沙子

平成27年5月30日、青森県弘前市にある、周りのお店とは雰囲気が違い、現代的で美しい景観を持つスイーツ店、patisserie vergerに取材を行いました。今回の取材の目的は、一見関わりの無いように思える弘前とフランスの間につながりを見つけ、みなさんに知ってもらうと共に、弘前とフランスに興味をもってもらいたい、というものです。取材経験はほとんどない私達ですが、有意義な時間を過ごすべく、オーナーシェフの蟻塚あらしさんのもとへ訪れました。


Vergerとは、フランス語で「果樹園」を意味しています。果実使って洋菓子を作りたいという願いから、この店名になったそうです。ここ弘前で有名な果実といえばもちろんりんご。弘前産のふじを使った“窯だしアップルパイ”が人気を呼んでいます。地元弘前の新鮮でおいしいりんごを使ってお菓子を作ることができること、また、地産地消ができることが弘前でお店を経営する一番の喜びだと、蟻塚さんは言います。また、日本で手に入らないようなフルーツは海外から取り寄せているそうです。


元々調理師希望だった蟻塚さんですが、実習先のホテルで、パティシエの方が作る飴細工を見て感動し、パティシエになろうと思ったそうです。店内のケーキはすべて蟻塚さんのオリジナル商品。お菓子に使う素材が決まっているときはそれに合う素材をテイスティングしながら探して組み合わせ、反対に、バレンタインやクリスマスのようにデザインが先に決まっているときは、そちらに合わせて考えるそう。また、店では飲み物も販売しています。これは、語学留学とヨーロッパ文化を学ぶ目的でイギリスに行った際、紅茶やスコーンといったオシャレな雰囲気に影響され、そのようなオシャレなお店を作りたいと思ったからだそうです。今後、お菓子や飲み物を楽しめるカフェのようなものが作られる予定です。

Vergerはシードルで有名なkimoriとのコラボでも話題となっています。蟻塚さんの弟さんがkimori関係者であることがコラボ理由の一つです。第一弾コラボは、シードルトリュフ!ホワイトデーが近かったため、三日で完売してしまうほどの人気ぶりだったそう。第二弾はシードルジュレで、8月下旬までの販売です。第3弾は再びシードルトリュフの予定ですので、乞うご期待!

ヨーロッパ留学をいかしたすてきなお店と素敵なおかしの数々。ぜひいちど足を運んでみてはいかがでしょうか?

参考
Patisserie verger HP