世界に誇る、日本の温泉、フランスに温泉はあるのかな? #3 温泉事情 Au pays Basque
2021年度後期 多文化共生コース特設講義B(1)
「地域と世界をつなぐⅠB」温泉チーム
河瀬綾乃 藤田唯衣
世界に誇る、日本の温泉 フランスに温泉はあるのかな?
温泉は世界でも人気のある日本文化であり、日本を訪れる海外からの観光客の多くが楽しみにするもののひとつだ。
さて、日本特有とも思われがちな温泉文化だが、温泉施設は日本だけではなく、世界各国に存在しているのはご存じだろうか。国によって温泉の定義や利用方法も異なるため、日本とはまた違った魅力がある。
今回は「フランス」の温泉事情に注目する。フランスに住む方はどのような場所で、どのように温泉を楽しんでいるのだろう。3組のフランスに住んだことのある方にインタビューし、フランスの知られざる温泉事情をみていこう。
温泉事情 Au pays Basque par LESPADE Tomoko(レスパード・智子さん)
フランス在住30年以上の智子さんは、フランスならではのLes Bains(浴場)があると紹介してくれた。フランスなどのヨーロッパ諸国では、療養のために温泉保養施設がつくられており、医療保険や医師の処方箋も適用されるため、温泉入浴=医療行為と認識されることが多い。智子さんが紹介してくれたThermale du soleil(テルマル・デュ・ソレイユ)も、フランス南西バスク地方の温泉地Cambo les Bains(カンボ・レ・バン)にある、温泉保養施設になる。
『テルマル・デュ・ソレイユ』は、リウマチや神経疾患などの、様々な症状に効く温泉が湧く街の療養施設としても有名で、自然環境が良さはもちろん、保養・療養施設、専門の療法医・療法師がいるなど、たくさんの魅力がある。今では療養目的のほか、美容や健康づくりのために施設を活用する人も増えている人気の施設になっている。
いろいろな効能の温泉に入浴できる1日ゆったり過ごすリラックスコースもあれば、3週間ほど長期滞在をして、じっくり治療する長期宿泊療養プランもある。日々の忙しい時間を忘れて、穏やかな自然の中でゆっくり過ごしてみるのも良いかもしれない。
ちなみに、智子さんは『テルマル・デュ・ソレイユ』に行ったことがあるそうで、いろいろな種類の温泉があり、泡風呂や泥風呂など一つずつ回って楽しんだとのこと。機会があれば、フランスの温泉施設にも行ってみたい。
※『Thermale du soleil(テルマル・デュ・ソレイユ)』に関する情報は、以下のURLから閲覧可能。
Chaîne Thermale du Soleil – Cambo-les-Bains, cure thermale rhumatologie, voies respiratoires