学校給食と食育 日本とフランスでどんな違いがあるだろう? #7 まとめ
2021年度後期 多文化共生コース特設講義B(1)
「地域と世界をつなぐⅠB」給食/食育チーム
小丸美月 清水瞳
学校給食と食育 日本とフランスではどんな違いがあるだろう?
給食といえば、みなさんが一度は経験したことがあると思う。小学校や中学校で、教室で友達や先生とともに食べる給食は、日本で学校生活を送ってきた私たちにとって当たり前に見てきた光景だろう。
では、学校の仕組みや食文化の異なる海外では、学校給食や食育は行われているのだろうか?
そこで、弘前と所縁のある『フランス』では、給食はどのような形式で、どのように利用されているのか? 食育は行われているのか? ということについて調べ、3組の方にインタビューを行った。フランスの学校給食や食育について見ていこう。
まとめ
日本とフランスを比べてみて、やはり給食や食育というものは国によって形式や制度が異なることが分かった。
日本とフランスの学校給食を比べると次のように整理できる。
日本
・クラスごとに教室で、先生や友達と一緒に食べる
・登校日である平日は基本的に毎日利用する
フランス
・食堂のような場所で、先生とは別で食べる
・利用する・しないの選択、利用する曜日の選択ができる場合がある
その他に、給食+お昼休みの時間や、食器とカトラリーの配置、献立、費用なども日本とは異なってることが分かってきた。共通していることと言えば、おかわりがある地域もあった、ということだろうか。
また、食育については、日本の食育は食のバランスや栄養素など、栄養学的なこと中心であったのに対して、フランスの食育はほとんど行われていないと言っていいほど、特別なことは行われていなかった。家庭、授業など、学ぶ機会は様々あることがわかったが学ぶ内容は日本とは異なっている。
国や地域により学校の制度や食文化は異なっているため、学校給食や食育のあり方も異なる。この記事を読む皆さんの中に、これから学校給食を経験することができる人はほぼいないのではないかと思う。私たちも直接フランスの学校給食や食育を体験していない。しかし、他文化を知識として学び、自文化と比べその特徴を知ることは、キラキラして見える他文化の実情を知ることができるだけでなく、自文化の奥深さに気づくきっかけにもなる。
これからどのように発展・展開していくのか、またそこに地域性は現れるのかなど、これからにも注目していきたい。