コラム:1週間に1度だけ頭を洗う

2021年度後期 多文化共生コース特設講義B(1)

「地域と世界をつなぐⅠB」温泉チーム 河瀬綾乃 藤田唯衣

コラム:1週間に1度だけ頭を洗う

 「3日に1度だけ頭を洗う」や「1週間に1度だけ頭を洗う」という興味深い考えがフランスにはあるのだとか。由加里さんがフランスに渡って驚いたのが、まさにこのことである。毎日の入浴で頭髪を洗うものだと教えられて生きてきた私も、この話に耳を疑ってしまった。しかし、たまたま見かけた日本のニュースでもこの話題が取り沙汰されていたのである。理由としては、毎日の洗髪は頭皮を守る皮脂までも落としてしまうからというものである(諸説あり)。また、他のフランス渡航者からの経験談によると、フランスの多くの地域の水が硬水であるために泡立ちも悪く、髪がきしんでしまうとのことであった。  考えられる他の理由を探したとき、私たち学生4人は気候の違いに着目した。フランスは北部・東部・中部・南部・西部の地域によって気候が異なる。南部や由加里さん・アントワーヌさんの住まうボルドーは高湿度であるらしいが、全般的に比較的乾燥した気候だという。そのため、頭皮がべた付きにくく、頻繁に頭を洗う必要がないのではないだろうか。乾燥した気候やその地域の水質と言った環境が、「3日に1度」「1週間に1度」といった洗髪の頻度に関係しているのかもしれない。