学校給食と食育 日本とフランスではどんな違いがあるだろう? #1 食べ方のちがい

2021年度後期 多文化共生コース特設講義B(1)

「地域と世界をつなぐⅠB」給食/食育チーム
小丸美月 清水瞳

学校給食と食育 日本とフランスではどんな違いがあるだろう?

 給食といえば、みなさんが一度は経験したことがあると思う。小学校や中学校で、教室で友達や先生とともに食べる給食は、日本で学校生活を送ってきた私たちにとって当たり前に見てきた光景だろう。  では、学校の仕組みや食文化の異なる海外では、学校給食や食育は行われているのだろうか?  そこで、弘前と所縁のある『フランス』では、給食はどのような形式で、どのように利用されているのか? 食育は行われているのか? ということについて調べ、3組の方にインタビューを行った。フランスの学校給食や食育について見ていこう。

給食はどんなところで食べるの?

  フランスは教室で給食を食べることができず、先生とも別で食べるそうだ。私たち学生4名の経験からは、教室で先生も一緒に食べることが当たり前であり、非常に驚いた。授業が終わった後、昼休みになると教室の鍵は閉められて入れなくなるため、食堂に移動して食べる。バイキングのように自分で皿を持ち、食べるものを取る。学校によっては給仕さんがいて、その人から受け取るスタイルもある。小学校から高校までずっと食堂の形式で食べるという。  そして、日本と違うところがもうひとつある。それは昼休みの時間が長いことだ。日本では基本、給食に要する時間は長くても30〜40分だが、フランスは給食時間と昼休みを合わせてなんと2時間もある。そのため、一度家に帰って昼を食べる子どもたちも多くいるそうだ。自分のペースでリラックスして食事を楽しむことができる。

給食はどんな風に食べる?

 コロナ禍を経て変わった部分もあると思われるが、日本では基本的に友達同士で机を合わせ、おしゃべりも楽しみつつ先生も一緒に給食を食べる。  しかし、フランスでは教室で給食を食べることが出来ないため、食堂のような場所で長机を使い並んで給食を食べる。日本では教室で先生と一緒に給食を食べる。それに対しフランスの子どもたちは、食堂で先生とは別に給食を摂る。給食という休み時間も子どもたちは自分の時間を作ることができる。
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