世界に誇る、日本の温泉 フランスに温泉はあるのかな？ #4 日本とフランスの温泉事情をくらべてみる
2021年度後期 多文化共生コース特設講義B(1)
「地域と世界をつなぐⅠB」温泉チーム
河瀬綾乃 藤田唯衣
世界に誇る、日本の温泉 フランスに温泉はあるのかな？
温泉は世界でも人気のある日本文化であり、日本を訪れる海外からの観光客の多くが楽しみにするもののひとつだ。
さて、日本特有とも思われがちな温泉文化だが、温泉施設は日本だけではなく、世界各国に存在しているのはご存じだろうか。国によって温泉の定義や利用方法も異なるため、日本とはまた違った魅力がある。
今回は「フランス」の温泉事情に注目する。フランスに住む方はどのような場所で、どのように温泉を楽しんでいるのだろう。3組のフランスに住んだことのある方にインタビューし、フランスの知られざる温泉事情をみていこう。
まとめ：日本とフランスの温泉事情をくらべてみる
ここまでインタビューを通じて、フランスの温泉事情を探ってきた。わかってきたことから、日本とフランスの温泉事情を比較してみよう。
日本の温泉施設…誰でも気軽に行けるコミュニティ、娯楽も兼ねた観光施設
フランスの温泉施設…医療行為の一環、家族や恋人と楽しむスパ施設
以上のように位置づけられているように感じる。どちらも美容や健康維持のために利用されるほか、たくさんの人に癒しや安らぎを与える目的で独自の文化を発展させている点では、共通している部分があると考えられる。フランスと日本、遠く離れた場所であっても、湯につかり心身ともに温まるとリラックスできることは共通のようだ。
今回はフランスの温泉事情に焦点をあて、インタビューを行ったがフランスの中だけでもちがいがある。国や地域に古くから親しまれ、沢山の人の憩いの場になってきた各地の温泉の奥深さと魅力を体験し、比較してみるのも楽しいかもしれない。
コラム：フランスには『温泉文化』がないのだろうか？
日本では、基本的に温泉は裸で入るが、海外では水着を着用するのが一般的だ。もともと、他人と裸で風呂や温泉に入る習慣がないため、このような日本の風習に戸惑う外国人は多い。
フランスでは、自分で身体を洗えるようになった年齢から、裸を家族にも見せないように教わるため、裸で一緒に風呂や温泉に入るのは抵抗ある人が多い。しかし、プールやサウナに家族や恋人と行き、水着で一緒にのんびり過ごすことはあるという。国だけでなく、地域、コミュニティ、個人によっても違いがあり、興味が尽きない。
