シャワーか、浴槽か―それとも?  #2

2021年度後期 多文化共生コース特設講義B(1)

「地域と世界をつなぐⅠB」温泉チーム 河瀬綾乃 藤田唯衣

シャワーか、浴槽か―それとも? #2

 皆さんは風呂をどのように楽しんでいるだろうか。シャワーを浴びてから、ぬるめの湯を少なめに溜めてゆっくり入るだろうか、はたまた熱々の湯にザブッと入るだろうか。一人暮らしの大学生は光熱費を気にかけて、浴槽は基本使用せずシャワーだけをササっと浴びる生活をせざるを得ない……なんて声も聞こえてくるものだ。  どのような目的や意識を持って風呂に入るのかといった、「風呂」の多様性に興味を持った私は、日本を越えフランスに縁のある2組に普段の風呂事情や、日本とフランスの風呂文化の違いについてインタビューした。

Théotime Doumergueさん編

 Théotime Doumergueさん(以下、テオさん)は、パリのSeine et Marne(セーヌ=エ=マルヌ県)出身、2019年から青森県黒石市に住んでいる。テオさんにフランスと日本の入浴の違いを伺ってみた。  フランスの家庭の風呂とは、風呂・洗面台・トイレがワンセットの形態がよくあるそう(図1右参照)。このタイプの浴室は、湯船の上部にシャワーが設置されている。浴槽の中でシャワーを使って体を洗い、使用した水を捨てるという流れを繰り返すのだとテオさんは言う。

図1 左:日本式浴室の例 右:フランス式浴室の例

 幼少期のテオさんは、このようなシャワースタイルだけではなく浴槽にも浸かっていたと言う。ボート・魚・アヒルといったようなおもちゃと共に浴槽に入ったり、また泡バスボムに息を吹きかけたりして風呂を楽しんでいたそうだ。

インタビュー協力者の紹介

Théotime Doumergue(テオさん)  フランス・セーヌ=エ=マルヌ県から来日し、日本在住4年目になるテオさんは、現在青森県内をキッチンカーで、フランス料理『コルドンブルー』や『日替わりスープ』『ポテトフライ』などの移動販売をしています。
 私も食べたことがありますが、ボリューミーで、とても美味しいです! テオさんのキッチンカーでの移動販売が気になる人は、以下のURLから詳細の閲覧可能です!
コロコロ・ニャ~(2022)『コロコロ・ニャ~ キッチンカーから世界の料理』
コロコロ・ニャ~(2022)『コロコロ・ニャ~』
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