コラム:フランス人の水への意識

2021年度後期 多文化共生コース特設講義B(1)

「地域と世界をつなぐⅠB」温泉チーム 河瀬綾乃 藤田唯衣

コラム:フランス人の水への意識

 由加里さんはフランスの水道料金が高いと指摘する。テオさんやパリ在住のTさんにもフランスと日本の水道料金の違いを尋ねたが、答えはまちまちであった。フランスのリヨン市と日本(平均値)の上水道料金(平成25年度)は、リヨン市$20.82、日本(平均値)$12.18でありフランスリヨン市の方が高いことが分かる 。しかし、これはリヨン市のみの例であり、住んでいる地域や、年代などによって変動するだろう。  インタビューを通して、フランス人は水を節約しがちであるという話を聞いた。調べてみたところ、風呂のみならず日常に使用される生活用水の量が、日本よりフランスの方が圧倒的に少ないのである。1人当たりの1日の水道使用量はフランスが145L、日本が224Lなのである 。食器洗いの時に水を多く使わない為に、食器に洗剤と水を入れ、汚れを浮かせる時間をとっているのだとか……。ちなみに入浴に使用する水はフランスが57L、日本が90Lであるという2。水の使用量には風呂文化も関係するだろうが、それ以前に日常的な節水への意識がフランスにはあるのではないだろうか。 JWRC 水道技術研究センター. 水道の国際比較に関する研究.国外情報の発信について.1-2【国外情報】研究成果①(水道料金).2016. (参照2022/02/16) 水道の国際比較に関する研究.国外情報の発信について.1-5【国外情報】研究成果③(生活用水使用量).2017. (参照2022/02/16)